はやく俺のこと好きになってよ、先輩。



「ふは!あーやば。・・・嬉しすぎ」


無邪気な眩しい笑顔に、思わず見惚れてしまう。


「そこ!イチャイチャしてないで、早く座って!」


誘導係の言葉で、顔が一気に火照る。


イチャイチャって!


恥ずかしくなって一ノ瀬くんに掴まれていた手を解き、並んで座った。



「先輩、髪、なんかついてる。そのまま動かないで」


「え?」


急にそう言われ、そのままじっとしてると、一ノ瀬くんが私の耳元に顔を寄せて来て、思わずビクッと身構えた。