はやく俺のこと好きになってよ、先輩。



「俺、あすか先輩のこと遊びじゃないです。本当に。美咲がトイレで話してたことは全部嘘だから」


「え・・・なんで、それ・・・」


「仁乃さんに聞いた。で、美咲と話した。ゲームなんてしてないし、先輩に今まで言ったことに嘘はないよ」


うそ・・・

え、仁乃が・・・?いつ・・・・・・


ああ、昼休み・・・か。


「・・・・・・でも、休みの日、美咲ちゃんと一緒に歩いてるとこ見たよ。デートっていうか、その・・・そういう関係なんじゃないの?」


あの時見たのは、確かに一ノ瀬くんと美咲ちゃんだった。


「違うよ。あの日俺はバイトで、美咲は勝手について来ただけでバーガー食べて友達と帰って行ったよ。・・・確かに美咲には告白されたけど、俺はあすか先輩が好きだからって断った。先輩を好きになってから、本当に誰とも遊んでない」