「じゃあ明華、先帰るねー。また明日!」
「うん、バイバーイ」
放課後になり、私は日直で残るから仁乃は先に帰って行った。
みんなぞくぞくと教室を出て行く。
もう一人の日直は部活をしている子だから、あとの仕事は私がやると言って部活へ行ってもらった。
あれだけ降り続いていた雨はいつのまにか上がっていて、教室には久しぶりに夕陽が差し込んでいた。
やっと梅雨明けするのかな。
窓の外を見ると、グラウンドにできた水溜りや雨に濡れた木々に日が当たりキラキラと輝いて見えた。
それを見て久しぶりに少し気分が良くなり、席に座って日誌に取り掛かった。
・・・よし。あとは、戸締りして日誌を出して帰るだけだ。


