はやく俺のこと好きになってよ、先輩。



「楽しみに待ってる」



一ノ瀬くんからのメッセージだった。


このあいだの放課後、公園で話した時のことを言ってるんだろう。


私がりっくんのことをはっきりさせられたら、気持ちを聞いて欲しいと言ったから。


昨日までの私なら、このメッセージを見て、きっとニヤけて冗談の一つでも返しただろう。


でも、今はそれができなかった。


一ノ瀬くんは何を思ってこのメッセージを送ったの?


どんな気持ちで・・・?


どっちの意味で・・・・・・??



ダメだ、悪い方向ばかりに今は考えてしまう。


スマホを手放してベッドに転がり、ぎゅっと目を閉じた。