LOVE HUNTER



和葉は両手にプリントを抱えながら今回のターゲットの真面目系メガネくんこと拓真が在籍している一年生のエリアへと向かった。


職員室から上って来た階段を抜けると、休憩時間という事もあって廊下には見慣れない一年生の生徒がポツポツと姿を見せている。


取り敢えず一年生のエリアに侵入したものの、肝心な教室がわからない。

一年生は全部で七クラス。
この中から、たった一人のターゲットを探し出さなければならない。




金に気を取られるあまり、リサーチするのを忘れていた。


知ってる情報と言えば、黒縁メガネ、背が高い、小麦色の肌で細マッチョ、ツンデレ、後は名前程度。

ま、メガネくんはノッポで真面目系だから目立つしすぐ見つかるっしょ。




最初は軽い足取りだったが、重たいプリントの山に指が潰されていく。



プリント重たいなぁ。
全部で何枚くらいあるんだろう。
しかも、表紙を見ると職員がどうのこうのって書いてある。
うわっ、2秒で目がチカチカしたわ。




和葉が挙動不審気味に辺りを見回していると、渦中の拓真が偶然にも教室から出てくるところを発見。
プリントの重量と戦い意気消沈していたテンションは、目覚めたかのようにMAXに。

和葉は湧き上がる薄笑いをこらえて俯き様に表情を隠して拓真のいる方向へ向かった。