LOVE HUNTER




「今日は心の天気が快晴みたいだね」

「おじさんは、どうしていつも和葉の気分がわかるの?」


「毎日こうやって向かい合わせでご飯を食べてるからだよ。今日は何かいい事があったの?」

「あ、いや……特に……」



とてもじゃないけど言えなかった。

友達との賭けで好きでもない男を落とす為に、全校集会が始まる直前に屋上から派手に告白したらフラれた上に、相手の男にデートの条件として用命された農作業をこなしてきたなんて言ったら……。

血が繋がった親子じゃなくても、さすがにドン引きだよな。




母親は結婚してからも自分の生活スタイルを貫く。
だから、新婚のおじさんまで放ったらかし状態に。
特に夜は仕事でいつも家にいないから、こうやっておじさんと二人で食事をする事が多い。


再婚してから昼間も外出する事が多くて、おじさんとの時間が増えていく一方。
まだ新婚のはずが、もう浮気してるのでは……と、勘ぐる日が最近続いている。



家庭的な父親は今回が初めて。

彼が作る味噌汁は、ホッと安らげて温かくて、何故か私の心を掴んで離さない。
料理は栄養を摂るだけじゃなくて、人の心を動かす特別な力がある。

だから、今回ばかりは別れて欲しくないと思っている。