LOVE HUNTER



「だから俺の隣で罪を償い続けろ。……まぁ、今のところ許すつもりはないけどね」



そう言った拓真から、ツンデレのデレの口を結んだ笑顔が向けらると、和葉は再び涙が溢れ出した。



「一生拓真の傍にいるっ! だから……だから、たまには年上の和葉の言う事を聞いてね。拓真は和葉よりも一つ年下なんだからね」



年が一つしか変わらないくせに最後までお姉様としてプライドを高く持っている和葉に可笑しくなった拓真は、思わずくすりと笑った。



「ったく、相変わらずだな。それでもLOVE HUNTERなの?」

「どうして私がLOVE HUNTERという事を? 一度も口にした事がなかったのに……」


「秘密。あともう一つ忠告しておきたい事がある」

「えっ、まだあるの?」


「これからは俺以外の男に笑顔を向けるな」

「どうして?」


「お前が他の男と楽しそうにしているだけで……、余裕なくなるから……」

「えっ、それってどーゆー意……っ!」



返事をしている最中に重ねてきた唇は、涙の味をかき消すほどの幸せな味がした。

今は全身が揺れ動いてしまうくらい胸がドキドキしている。
過去に幾度となく男と重ねてきた唇だけど、本気で好きな男のキスは格段に違う。



幸せ……。
諦めなくて良かった。
夢じゃなくて良かった。

今日まで辛い事はたくさんあったけど、まさかその先に最高の幸せが待っていたなんて……。



私、拓真に恋してる。
それを証明するのは胸の中で奏でる恋のメロディ。

澄んだ青空の下。
あなたの隣で恋のメロディを奏で続けて、この先もずっとあなた色に染まっていたい。



私はLOVE HUNTER。
容姿端麗の私に落ちない男はいないと豪語してきたけど、それは違う。

落ちる男は誰でもいい訳じゃない。
本当に好きな人が落ちなければ意味がない。


だって私は世界でたった一人の、
あなただけのLOVE HUNTERだから……。





【完】