LOVE HUNTER



和葉は祐宇と自分の姿を重ねた瞬間、キュッと胸が苦しくなった。



和葉「葵の事がそんなに好きなら、もう一度ぶつかってみたら? 好きなら一度断られたくらいで諦めちゃダメだよ」



気付いた時にはアドバイスをしていた。
もし、自分が祐宇の立場だったら絶対に諦めたくないと思ったから。



恋をすると人は変わる。
今まで無縁だった執着も忍耐も覚えた。
だけど、それと同時に些細な幸せも覚えた。

本物の恋を知ってしまった分、祐宇の気持ちがわかる。
二度と後悔して欲しくないし、苦難が訪れても前向きに立ち向かって欲しいと願っている。



和葉のアドバイスがきっぱりと言い届けられると、二人は酷く驚いた。



凛「へぇ、使い捨て彼氏だったあんたが……。なぁんか、変わったね」

和葉「だって、いま以上好きな人がもう二度と現れないかもしれないじゃん。後悔したくないなら二股した事をちゃんと謝って、自分の気持ちを正直に伝えないと」


凛「あんた、急に大人になったね。でも、あんたの言う通りかも。本当に好きなら後悔しないようにしないとね」



急に(たくま)しくなった和葉に小さく笑みを浮かべた凛は、次は祐宇の方に目を向けた。



凛「祐宇、まずは葵に謝りな。非を認めて反省していく姿を見せていけば? フラれても落ち込んでないで、少しずつ誠意を見せていかないと、このまま縁が切れて後悔しちゃうよ」



両手でグラスを握りしめて黙って話を聞いていた祐宇だが、二人からの心強いエールに一筋の光が差し込んだ。



祐宇「そうだよね。二人の言う通り、やっぱり後悔したくない。復縁したいなって思った事は過去に一度もないんだ。だから、これからの域は初めての挑戦になるけど、葵を諦めるよりはずっとマシだよね」

和葉「そうそう。せっかく運命の人に出会えたのに、チャンスを逃しちゃダメだよ」


祐宇「うん。私、頑張る。何もしないまま落ち込むのはやめるよ。これからずっと葵に謝り続けて、復縁できるように頑張ってみる」

和葉「ファイト! 上手くいくといいね」

凛「祐宇の気持ちが葵にしっかり伝わるといいね」



一人で考え込んでいた時の祐宇は暗い表情だったが、二人の応援で気持ちがシフトされると前を向く決心がついた。