LOVE HUNTER



就寝支度を終えて部屋のベッドにゴロンと寝転ぶと、先ほど携帯番号を交換したばかりの拓真にSNSメッセージを送った。



《今日は助けてくれて本当にありがとう。おやすみ♡》



きっと、往復4時間近くの道のりは長かったに違いない。
あれから、無事に家に帰れたのかな。

さっきは長距離電車がちょっと苦手そうだったから、帰りの電車に乗ってる姿を想像すると、ちょっと可笑しくなってフいた。




番号交換をした時に返事はしないって言っていたから、返事は期待していない。
それでも今日は重ねてお礼の言葉を伝えたかった。


そう、確かにあの時は返事をしないって言っていたけど……。
スマホを天井に向けて送信したLINEページを見つめていたら、既読の文字のポンッと表示された。

私にはそれが拓真なりの返事だと思った。

全然大した事じゃないのに、繋がり合ってるように思えて嬉しい。





結局、カラオケ店のアルバイトは代わりの人を見つけて辞めた。

拓真が心配してくれたから。


クラブには遊びに行かない。

翌日の農作業の時間に間に合わなくなって、拓真に迷惑がかかるから。


他の男とは遊ばない。

拓真以外の男に興味がなくなったから。


爪は伸ばさない。
髪は染め直さない。

拓真と約束したから。





ずっと探していた。
真実の目で本当の自分を見抜いてくれる人を……。


優しく見守ってくれる目も。
心を救い出してくれた唇も。
身を守ってくれた指先も。

全部全部、拓真が好き。


今まで想い苦しむような恋愛をした事がないから、どんな言葉や想いを重ねたら気持ちが伝わるのかわからないや。