LOVE HUNTER



「ねぇ、次はいつメガネをかけるの?」

「メガネ無しの生活に慣れてきたから、もうかけない事にしたよ」


「えっ、もうメガネをかけない……?」

「視力は悪くないからかける必要もないし」



ガーン……。
そ・ん・な!

拓真がメガネをかけなかったら美形な顔がみんなにも見放題じゃん。
これからは、余計にライバルが増えていくんじゃ……。


あーぁ、私が一番乗りだったのに。
拓真がさっさと落ちてくれれば、こんな辛い目に遭わなかったのに。

素顔はいつも見ていたいと思うけど、ライバルが増えるくらいならメガネをかけていて欲しかったよ。


恋愛とは、時にご都合主義の自分を創り出してしまう。



「じゃあ、メガネを壊したお詫びとして、和葉が近いうちに新しいメガネをプレゼントするよ」

「別にいらねぇし。どうせ、人にプレゼントする金もねーだろ」


「うっ……。(図星)」

「壊れたんだから仕方ない。無くても生活出来るから別にいいよ」


「そんな事言わずに……。拓真は人からの目線が嫌いなんだよね。ねっねっ! だから、拓真の身を案じて……」

「ああ゛っ?! 要らねーっつってんだろ」



クラスのメスどもには優しいクセに、何故か私にはこんなちっぽけな事でさえ怒鳴りつける。


トゲあり、脈なし。
ツンあり、デレなし。


どうして私は、こんなにどぎつい性格な人を選んでしまったんだろう。





私はLOVE HUNTER

狙った獲物は追えば追うほど思うように捕獲出来ない。
最初はライバル無しだったはずが、失態によりライバル急増の一途を辿った。

ヤキモチを妬く毎日に苦戦を強いられる事になった私は、恋に不器用なLOVE HUNTERである。