二時間が経過したところで、誰かの足音が聞こえてくる。 「…なんでまだいるんだよ」 「せ、んぱい…、来て、くれたんですね…」 「お前バッカじゃねぇの。 今の気温、何度だと思ってんだよ」 「そう、思うなら、もっと早く来てほしかったです…」 「っ、それは悪かったよ。 でも、この時期に二時間も外で待つバカがどこにいんだよ」