次の日、授業が終わると莉乃はすぐ裏庭に向かう。

「頑張ってね…」

美里の声援を受けながら。


「ふぅ…、寒い」

手に息を吹きかけ、鼻を赤くさせながら先輩を待つ。

一時間が経過し、震えながらもずっと待ち続ける。

「はぁ…、はぁ…」