「うん…」

「でも、でもね…。

やっぱり、好きなだけじゃダメなんだね…っ」

好きな気持ちだけじゃどうにもならない。

相手の特別になれないなら、好きな気持ちは相手にとって迷惑でしかない。

この時、莉乃は涙と共に先輩への思いを外へ追い出そうとした。

でも、やっぱり長年の恋心はそんな簡単には消えなくて。

ーー最後に一つだけ、先輩を諦めるためにあることをしようと決意した。