〇深作家・武道場
はじめとわたる、互いに見合っている
生徒たちと翔太、枠外から二人を見ている
翔太父、審判をしている
さくら、緊張感が高まる

さくら(え、なにこれ。めっちゃ緊張してきた!!!)
翔太父「始め!」

はじめとわたる、試合を開始する
はじめ、少しニコニコしてる

わたる(こいつ!!)

わたる、技をかけるがなかなか決まらない

さくら(わたるさんが押してる?…)
生徒達「いけ!わたる!」
翔太「いや、違うよ」

はじめ、一瞬したを向き目を見開いてわたるを見つめる

翔太(でた、はじめくんの野生)

わたる、動揺したすきをつかれる
はじめ、わたるを背負い投げして技を決める

翔太父「1本!」
生徒たち「うそ!わたるが負けたよ」
翔太父「相変わらず、本能は野生だな」
はじめ「ははは、たまたまっすよー」

はじめ、いつものおちゃらけモードに戻る

わたる「また勝てない…」

わたる、落ち込む
翔太、わたるの傍にくる

翔太「まぁ、仕方ないよ。はじめくんは根が強いから。でも…」

翔太、さくらの方を見る
さくら、何か考え事をしている

さくら(なんだろう、はじめさんがわたるさんに向かっていった時、なんかデジャブというか…)

はじめ「さくら!!」

はじめ、さくらの元に走ってくる

はじめ「どうだった?」
さくら「あ、びっくりしました!はじめさん強いんですね。私も柔道やろうかなぁ」
はじめ「さくらはやらなくていいよー。俺らが守るからさ」

はじめ、さくらに笑いかける
さくら、照れて赤くなる
はじめ、さくらに近づこうとするが止まる

翔太母「さくらー!」

翔太母、入口でさくらを呼んでいる
さくら、翔太母の方へ向かう
翔太、はじめのそばに来る

翔太母「今、美和子に電話したんだけど宿の方が忙しいから来て欲しいみたいよ。私、車で送るから行こう」
さくら「分かりました!少し待ってて貰っていいですか?」
翔太母「うん、いいよ。車表に回しとくね」

翔太、はじめの顔をのぞく
はじめ、少し悲しい顔をしている

翔太「はじめくん?…」
はじめ「(はっとして)ん?なに?」
翔太「いや、それよりさくらちゃんどうしたのかな?」
はじめ「さぁ…お、もどってきた!」

さくら、2人の元に走ってくる

さくら「すみません!母の方宿舎が忙しいみたいなので先に宿に戻ります!」
はじめ「おっけー!頑張ってね」
翔太「また夕飯でね」
さくら「はい!いってきます!」

さくら、道場を出ていく