切なそうに、今にも泣きそうな表情で、それでも律くんは声を出す。 「時々不安になる。また伊都ちゃんが突然引っ越しちゃったらどうしようって。俺との記憶をまた忘れたら今度はどうすればいい?って」 「……」 「俺の一生をかけて、伊都ちゃんを大事にする。誰よりも幸せな女の子にする。だから………」 「俺と、これからもずっと一緒にいて?伊都ちゃん」 「キミの一番近くにいていい権利を、俺にちょうだい」 ・ ・ ・