その4
午前3時10分…。
すでに、美咲のうとうと状態は都合3回を数えた。
その都度、熟睡まっしぐらの一歩手前で彼女は、眠りに入ることを拒まれて目を覚まされるという作業を繰り返した。
「もう見てられません。国上さん、一体いつまでこんなことを続けなきゃならないんですか!」
奈緒子は表情を崩さないままで、こう国上に噛みついた。
「…奈緒子さん、熟睡状態に入った状態で呼び寄せ夢に出てこられたら、彼女へのコンタクトは極めて困難になる。ここは、浅い眠りの入り口で呼び寄せ夢を待つしかないんだ。気持ちをしっかり持って下さい、先生…」
「はあ、すいません。私つい…」
国上の言葉に、唇をを噛みしめた奈緒子は瞳を潤ませながら、再び眠気に誘われつつある美咲のあどけない小顔に目をやっていた…。
***
そして、時刻が4時15分前を迎えようとしていた、その時…。
「奈緒子さん、どうやら来そうだ!」
「わかるんですね、国上さん…?」
「一瞬だが、強い負気を感じたんだ。彼女も眉間にしわを寄せている‥。呼び寄せ夢の強い負気を、眠りのモードに入りながらも皮膚感覚で反応してるんだ。奈緒子さん、準備を!」
「わ…、分かりました!」
奈緒子は慌ててマイクを手に取り、国上の指示を待った。
「いいですか?さっきの私を思いだして、なにしろ優しく囁きかけるんです。決して、あなたから取り乱しちゃいけない。あなたは、くびれ柳の下で手紙を読まされる自分を視界に入れた、その自分を意識してる美咲さんに問いかけるんです…」
「はい…」
「あなたの言葉が彼女に”届けば”、その時、あなたは”自分を見てる美咲さん”のそばにいることになる。ここは頑張って下さい、野坂先生…!」
国上は緊張感を醸しながらも、優しい語り口で諭すように奈緒子へそうアドバイスを授けると、胸ポケットから念珠を取り出し、臨戦態勢に入った。
午前3時10分…。
すでに、美咲のうとうと状態は都合3回を数えた。
その都度、熟睡まっしぐらの一歩手前で彼女は、眠りに入ることを拒まれて目を覚まされるという作業を繰り返した。
「もう見てられません。国上さん、一体いつまでこんなことを続けなきゃならないんですか!」
奈緒子は表情を崩さないままで、こう国上に噛みついた。
「…奈緒子さん、熟睡状態に入った状態で呼び寄せ夢に出てこられたら、彼女へのコンタクトは極めて困難になる。ここは、浅い眠りの入り口で呼び寄せ夢を待つしかないんだ。気持ちをしっかり持って下さい、先生…」
「はあ、すいません。私つい…」
国上の言葉に、唇をを噛みしめた奈緒子は瞳を潤ませながら、再び眠気に誘われつつある美咲のあどけない小顔に目をやっていた…。
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そして、時刻が4時15分前を迎えようとしていた、その時…。
「奈緒子さん、どうやら来そうだ!」
「わかるんですね、国上さん…?」
「一瞬だが、強い負気を感じたんだ。彼女も眉間にしわを寄せている‥。呼び寄せ夢の強い負気を、眠りのモードに入りながらも皮膚感覚で反応してるんだ。奈緒子さん、準備を!」
「わ…、分かりました!」
奈緒子は慌ててマイクを手に取り、国上の指示を待った。
「いいですか?さっきの私を思いだして、なにしろ優しく囁きかけるんです。決して、あなたから取り乱しちゃいけない。あなたは、くびれ柳の下で手紙を読まされる自分を視界に入れた、その自分を意識してる美咲さんに問いかけるんです…」
「はい…」
「あなたの言葉が彼女に”届けば”、その時、あなたは”自分を見てる美咲さん”のそばにいることになる。ここは頑張って下さい、野坂先生…!」
国上は緊張感を醸しながらも、優しい語り口で諭すように奈緒子へそうアドバイスを授けると、胸ポケットから念珠を取り出し、臨戦態勢に入った。



