「ふぁっ、まっ」

気付けばゆうくんの舌が入ってきて。

こんなの初めてだから、どうしたらいいのかわかんない。


「応えて」


ゆうくんの言葉に必死についていくけど、それがあってるのかわからない。

こういうとき私って子供だなって思う。


事前に勉強してたらいいなって思うけど、どうやって勉強すればいいんだろう?


そもそも勉強するものじゃない気もするけど……。



なんていろいろ考えてたら、どうやらゆうくんにバレてたみたいで。


「他のこと考えないで」

「む、ぅ……」

「そう。上手」



もう……だめ……。


息だって上手く出来ないし、もういろいろとキャパオーバーだよ……。


恥ずかしくて、悲しいわけじゃないのに涙が出てきて。

ボーッとする頭でギュッとゆうくんの袖を掴んだ。