はぁと重い息を吐くと,またあずみから心配そうに声がかかった。
なんていいお友達……
密かに,私は感動する。
その顔を隠すように,私はまた顔を伏せた。
私から以外は受け取らないって。
そう言ってくれた亜季だけど……
直接,必死になって受け取って欲しいと言われたら,それはもう受け取るんじゃないだろうか。
例えば
『大人しく諦めるから……これ,手作りで頑張って作ったの。せめて受け取ってくれないかな?』
そんな風に言われたら,私だったら絶対に受け取っちゃう。
誰にとっても,それが1番いい方法だと思うから。
受け取ってあげて欲しいと,傍目で見てしまったらきっと思う。
だけど……
実際に見てもいない今は,こう……"それでも受け取らないで"なんて思ってしまった。
想像した光景に胸がざわめいて。
そんな風に思ったのはきっと,自分が卑屈だから。
自分のチョコが大したものじゃないから,亜季に比べられたくないから,そんな風に思ったんだ。
皆,本気なのに……
私には,自信もなにもなく,ただその為だけにそんなことを思ってしまったんだ。
可愛くない上に,ひどい。
亜季だけじゃなくて,もしかしたら同姓の女の子にも嫌われちゃうかもしれない。
そんな不安が胸に巣くう。
なんていいお友達……
密かに,私は感動する。
その顔を隠すように,私はまた顔を伏せた。
私から以外は受け取らないって。
そう言ってくれた亜季だけど……
直接,必死になって受け取って欲しいと言われたら,それはもう受け取るんじゃないだろうか。
例えば
『大人しく諦めるから……これ,手作りで頑張って作ったの。せめて受け取ってくれないかな?』
そんな風に言われたら,私だったら絶対に受け取っちゃう。
誰にとっても,それが1番いい方法だと思うから。
受け取ってあげて欲しいと,傍目で見てしまったらきっと思う。
だけど……
実際に見てもいない今は,こう……"それでも受け取らないで"なんて思ってしまった。
想像した光景に胸がざわめいて。
そんな風に思ったのはきっと,自分が卑屈だから。
自分のチョコが大したものじゃないから,亜季に比べられたくないから,そんな風に思ったんだ。
皆,本気なのに……
私には,自信もなにもなく,ただその為だけにそんなことを思ってしまったんだ。
可愛くない上に,ひどい。
亜季だけじゃなくて,もしかしたら同姓の女の子にも嫌われちゃうかもしれない。
そんな不安が胸に巣くう。



