キミと世界が青めくとき 【完】



先輩のお腹も満たされたところでお店を出る。

お店から少し歩くと、もう目の前には海が広がっていた。



「⋯っ!」

「めっちゃ綺麗だなー⋯」



逸る胸を抑えて浜辺へと行き、果てしなく広がる青色を目の前にする。

おでこに手を当て日陰を作るようにしながら水平線を見つめる先輩も関心した様にそう呟く。

ついこの前海に行ったという先輩だけど、海はやっぱるどこまでも美しい自然だから、何度見てもこうして気分は高まるのだろう。

久しぶりなわたしは更に、だ。



「先輩っ、凄く青いです!」

「うん、青いね」

「青いのにキラキラしてます!」

「はは、子どもみてぇ」



少し揶揄われてしまったけれど、やっぱりわたしは海が好きだと感じる。

海というより、この青色が。


地球上の全てを包み込んでいる様な壮大なこの色が、わたしは好きだ。

青いものって果てがない。


海にしろ、その上に広がる空にしろ、とても綺麗なのに終わりを感じさせない。


それが包み込んでくれている様に感じれて、わたし今、この瞬間に存在しているなって思わせてくれる。




大きく息を吸い込めば、潮の香りが鼻腔を擽った。