キミと世界が青めくとき 【完】



15時頃に家を出たから、約四時間くらい居た事になる。

面白くて、かつ原文と現代語訳を読み比べていたから普通の小説を一冊読み終えるよりも時間がかかってしまっていたようだ。

周りを見れば、人はちらほらとしか居なくて、慌てて本を戻して席を立った。




図書館を出て、スマートフォンを確認すればお母さんからメッセージアプリの連絡が入っていた。


<いつ頃帰ってきますか?>


普段話す時はそんな事ないのに、メール等の電子的な文字のやり取りになると敬語になるお母さんのその連絡に慌てて<今から帰ります>と返事を送る。

わたしの敬語もお母さんの癖が移ったようなものだ。


返事を送ってからすぐにピコンと鳴ったスマートフォン。<わかりました>とお母さんから届いていて、それを確認してから家路を急いだ。




この日も先輩からの連絡はなかった。