キミと世界が青めくとき 【完】


だけど広大にだって友達はいる。


皆が一頻りお腹を満たした後は、自由行動みたいな感じになった。

食材を焼いて食べている人もいれば、椅子に座り話をしている人もいる。

川の方へと遊びに行く人たちも。



皆が友達と行動を共にる中でわたしは一人になった。



凛は数人の友達と何やら話をして盛り上がっているし、広大は誘われて川へと向かってしまった。


食材を焼いていようかなと思ったけれど、人手は足りている⋯というか仲の良い人達でダラダラと食べているって感じでそこに入っていく勇気はない。



「⋯」



どうすればいいか迷った末、わたしは川に沿ってそこら辺を散策する事にした。





川辺にある砂利に時折躓きそうになりながら、涼しい川のせせらぎを聞きながら歩く。




初めてのBBQは美味しかった。


とても美味しかった。


だけどそれ以外の感想が出てこないのは、それ以外に何もしていないからだろう。

誰もわたしに話しかけることはないし、わたしも話しかける事もない。

話したといえば広大だけで、他の誰かとワイワイしながらBBQをしたとは言い難い。



つまり、率直に言ってしまえばつまらなかった。



参加させてもらっておいて、色々と食べておいて何言ってんだって感じだけど、これなら図書館に行っていた方が良かったって思った。


これも経験かも⋯なんて思った昨日の自分は血迷っていたのかもしれない。

なんでこんな凛の友達ばかりの場所に来てしまったんだろう。



「⋯はあ、」



誰が悪いわけでもない。

悪いといえばただ一人、わたし。