合わせた瞳、重なる笑い声、触れる温もり。
嬉しく愛しくてもう離せなくなる。
「俺ね、澄が隣にいると普段よりいっぱい写真撮っちゃうんだよね」
「そうなんですか?」
「澄といると全部の瞬間を残したいって思っちゃう。どんな景色も綺麗だって思える」
「⋯っ」
「だからこれからも傍に⋯隣にいてよ」
蕩けるように紡がれた言葉に心が安らいでいく。
心が安らぐのは物語の世界に入っている時だけだったのに、いつの間にか先輩といる時もかけがえのない大切な時間になっていた。
「わたし、先輩の夢を応援してます。その夢を一番近くで応援させて欲しいです」
「⋯澄」
「先輩の隣で煌めく世界を見せてください」
「俺の方こそ、澄の隣でたくさん話を聞かせて?」
「もちろんです」
世界が色付く。
わたしの色に色付いて、青めいていく。
煌めいていく。
きっとこの先もキミといれば。
fin.



