キミと世界が青めくとき 【完】







だけど想いをわたしも伝える前に──────。




「聞きたい事の二つ目、いいですか?」

「それ今じゃなきゃダメ?」

「先に聞いておきたいです」

「⋯⋯わかった。何?」



ふう、と軽く息を吐いた先輩に申し訳ないなって思う。だってそれはため息とかではなく、緊張を紛らわす為に吐いたものの様に思えたから。

余裕そうに見えても、もしかしたら先輩は内心緊張しているのかもしれない。

告白、してくれているわけだし。

それを返事を先延ばしにして違う話をしようとしているんだからこのまま暫く緊張したままでいてください。って言っている様なものだと自覚もしている。

だけどこれだけは聞いておかなければいけない。



「──────これ、先輩ですよね?」

「⋯⋯⋯⋯っ、」

「やっぱりそうだったんですね」



目を見開いて顔を赤く染めた先輩を見て確信する。



「言ってくれればよかったのに」

「⋯⋯いや、言えないでしょ」

「どうしてですか?」

「だってなんか、気持ち悪くない?ストーカーっぽくて」



そう言って気まずそうに目を逸らした先輩に「そんな事ないです」と首を横に振る。


わたしが先輩の前に翳したのは、感想ノート。



わたしの感想に返事を書いてくれていたのは、今わたしの目の前にいる知春先輩だった。