そう自覚したら一気に顔に熱が集まって、視線をキョロキョロとさ迷わせるわたしに凛が「人に教えてもらわないとわからないなんて経験なさすぎ」って笑う。
その言葉にさえ今までのわたしだったら見下されてるって屈折して捉えてしまったかもしれないけど、今はそんな事はない。
「凛⋯、どうしよう⋯」
「どうしようも何もないよ。お姉ちゃんの素直な気持ちを伝えればいいんだよ」
「素直な気持ちって言われても⋯」
「だいじょーぶっ!恋の結果はわたしにはわからないけど橘先輩はお姉ちゃんの話なら何だってちゃんと聞いてくれるよ」
学習しないわたしは早とちりして先輩に酷い言葉を放って、そして出て行けと遠ざけた。
そんなわたしに今度こそ先輩は呆れ果ててしまっているのではないかと不安は残るけれど、不安に押し潰されて何もしないよりは例え格好悪くても何か行動をした方がいい。
先輩とこのままなんて絶対に後悔するとわかるから。
それにちゃんと謝りたいしお礼を言いたい。
そしてわたしの気持ちを嘘偽りなく伝えたい。
「頑張れ、お姉ちゃん」
そう言って小さくガッツポーズを作って見せた凛に背中を押されて、決心をした。



