キミと世界が青めくとき 【完】





「凛、わたしの方こそごめん」

「何でお姉ちゃんが謝るの?」

「わたし、凛はわたしの全てを奪っていくって思ってた」

「⋯」

「凛に嫉妬して、劣等感ばかり感じてた」

「劣等感はわたしの方なんだけどな」

「似たもの同士ってやつだね」

「まあ、お姉ちゃんとは双子だしね」



そう言って笑った凛の声は少しだけ震えていた。


凛は嫌な思いばかりさせるって思っていたけれど反対に凛もわたしに対してそう思っていた。

何が羨ましくて何が嫌で⋯なんて事は下らない事だったんだと凛の本音を聞いた今ならわかる。

凛はわたしのものを奪うって思っていたけれど、凛には凛の思いがあって。本当は何も奪われてさえいなかったのかもしれない。



双子だからって自分達を比べていたのはわたし達自身。

自分自身を認められていなかったのも、わたし達を別の人間だと思っていなかったのもわたし達だ。

だから羨ましくて、嫉妬して憎んで⋯恐れた。


自分を認められなかったから。