キミと世界が青めくとき 【完】




それからショッピングモールの中にある映画館へと着いた。

チケットを買う時に先輩は自分が誘ったからとわたしの分のチケットを買ってくれた。それだけでも充分なのに先輩だからと言って、オレンジジュースと塩味のポップコーンも奢ってくれた。


さすがにポップコーンは一人では食べ切れないから二人でシェアする事になったのだけど。



「本当にすみません、いろいろ奢ってもらっちゃって」

「ん?いいよ、気にしないで」

「⋯ありがとうございます」



買ってもらったオレンジジュースとポップコーンを持ってスクリーンのある部屋へと向かう。


そもそも映画をあまり観ない上にこうして誰かと一緒に映画を見るのは本当に久しぶりだ。

小学生の時に凛と広大と観たアニメーション映画以来かもしれない。


何のドキドキなのかわからないけどドキドキしながらチケットに書かれている席に座る。



スクリーンにはもうすぐ公開される映画の予告映像が流れていて、その音量の大きさに少しだけビックリしてしまった。



「ポップコーン頂戴」


わたしの膝の上にあるポップコーンに手を伸ばした先輩は3、4個一気にポップコーンを掴むとそれを口へと運んだ。


「ん、うま」


そんな先輩を見上げながら、わたしもポップコーンを食べた。



そうしいると予告映像が終わり、部屋の照明が一段階暗くなって、本編映像が始まった。