甘くて優しい青春恋物語 ~両片思いはチョコレートのように苦くて甘くて~

 それでも私は気にしないように、言葉を続けた。

「チョコあげないって言ったけど、本当はあげたかったの! やひにはたくさんの女子がいるから、要らないって思うかもしれないって思って、あげないつもりだった。だけど、やっぱりあげなきゃ後悔するって……。だから、あげようと作ってたの……!」

 馬鹿、と付け足してもう一度やひを殴る。

 でもやっぱり、男のやひには効かなくて。

 そのままやひは、私の頬を優しく撫でた。

「……茉優、それってさ……告白って、取ってもいいの?」

「そ、そういうつもりで私は言ったんだけど……。」

「……そっか。もうダメ、ごめん茉優。」

「へっ……やひっ……!?」

 ぐいっと腰を引き寄せられ、ちゅっとリップ音が鳴る。

 理解をしたのはその数秒後で、私の顔はいともたやすく真っ赤になった。

「まっ……! や、やひっ、今っ……!?」

「俺も好き、茉優のこと。超好き。」

「ひぁっ……ちょ、や、ひっ……。」

 耳元で囁かれ、口を何度も開閉させる。

 私、こんな甘い声で囁くやひ初めてなんだけどっ……。