甘くて優しい青春恋物語 ~両片思いはチョコレートのように苦くて甘くて~

 それに、言ってしまえば歯止めが利かなくなるだろう。

 そうすれば、茉優を怖がらせる事間違いない。

 茉優はサバサバしてる性格だが、初恋もまだらしい。

 その上恋愛小説ばっかり持ってて、ドラマやアニメの恋愛シーンではいつも目を塞いでいる。

 ……手の隙間から見てたりするけど。

 だから、この気持ちはもう少し大人になってから言うつもり。

 自分の自制が聞くようになった時、ちゃんと告白したいと思っている。

 ……それなのに、茉優は俺の心臓ばかり攻撃してくる。

「茉優、これで良かったか?」

「やひさんきゅ。あとこれ、借りてた漫画。」

「ちゃんと覚えてたんだな。いつもすぐ忘れる癖に。」

「うるさいよやひ。返したんだから良いじゃん。」

 いつもの如く返すも、拗ねたのか頬を膨らませている茉優。

 ……っ、そういうの、ほんと良くないって。

 今にも怒りだしてしまいそうな茉優に、可愛いと好きが増える。

 倍増してるんじゃないかってくらい、心の中が茉優への気持ちで溢れ返る。