甘くて優しい青春恋物語 ~両片思いはチョコレートのように苦くて甘くて~

 は、葉月……なんかいつもよりも熱が入ってる……?

 純粋で大人しく、可愛い葉月。

 妹みたいだと思っているのに、今は何だか違って見える。

 でも、そんな葉月故だろう。

 優しいから、こうしてほっておけない。お人好しって言ったほうが、正しいけど。

 ……それでもやっぱり、私は。

「じゃあ、今日の放課後私とお買い物行こうっ! 一緒にチョコレート、買いに行こうよっ!」

「え、あ……な、何勝手に決めて……」

「拒否権なしだからねっ! その時にお話も聞くから!」

「は、葉月ぃ……。」

 やっぱり、押しが強い……。

 まさか私が、葉月に言いくるめられるとは思わなかった……。

 反論しようにも、葉月の有無を言わせない視線とぶつかる。

 反論しようとすれば、できるのに。

「放課後、帰らないでね!」

「あ、う、うん……。」

 どうして私は、了承してしまったんだろう。

 押しに弱いわけじゃない。葉月相手でも、言おうと言えばはっきり言える。

 それなのにそうできなかったのは、多少の気持ちがあるから……だと思う。