「噂をすれば……どうやらお迎えが来たようね。ナーギニー、二日後の午前八時にこの正面で。お迎えを一緒に待ちましょう。……あっと! それから~これ、忘れ物!」
背後から嬉しそうにナーギニーを呼ぶ声は、紛れもなく彼女の家族だった。
シュリーは肩掛けした布鞄の中から、取り出した包みを僅かにほどいてみせた。ちらりと垣間見えた白地と金刺繍に、ナーギニーは珍しく「あっ」と大声を上げる。その震える掌にそっと乗せ、シュリーは優しく包み直した。
「貴女が帰ってから寝台の下で見つけたのだけど……ごめんなさい……これを取り出した直後にぼんやりしていたら、他は鞄ごと盗まれてしまったみたいで……」
「ううん! いいの……本当にありがとう、シュリー!」
これさえ見つかってくれれば……ナーギニーは心からの礼を捧げて、申し訳なさそうなシュリーの身体に抱きついた。本当に嬉しかったのだ……そんな気持ちを表した初めて見せるはしゃぎ振りは、シュリーにも少女の恋の片鱗を気付かせたみたいだった。
背後から嬉しそうにナーギニーを呼ぶ声は、紛れもなく彼女の家族だった。
シュリーは肩掛けした布鞄の中から、取り出した包みを僅かにほどいてみせた。ちらりと垣間見えた白地と金刺繍に、ナーギニーは珍しく「あっ」と大声を上げる。その震える掌にそっと乗せ、シュリーは優しく包み直した。
「貴女が帰ってから寝台の下で見つけたのだけど……ごめんなさい……これを取り出した直後にぼんやりしていたら、他は鞄ごと盗まれてしまったみたいで……」
「ううん! いいの……本当にありがとう、シュリー!」
これさえ見つかってくれれば……ナーギニーは心からの礼を捧げて、申し訳なさそうなシュリーの身体に抱きついた。本当に嬉しかったのだ……そんな気持ちを表した初めて見せるはしゃぎ振りは、シュリーにも少女の恋の片鱗を気付かせたみたいだった。



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