俺はそれを知っていた。
中学校の頃、一度だけ彼女と会ったことがあったのだ。
そのとき、彼女がいっていた。
弱っていた彼女が弱々しく笑ったのを見たとき、守りたいと思った。
でも、あのときの俺ではどうしようも出来なかった。
どこのだれで、何歳なのかもわからない少女を守るなんて。
彼女のことは忘れて高校生活を送っていたある日。
彼女を見つけた。