今日もこの日がやってきた
窓から見える輝く太陽



1人の執事はある部屋へそう、我が主人の部屋に行く。



ドアを開け、大人が7人くらい寝れるベットに向かって…



「うるる様、朝です起きてください」



この言葉を言うのも日課



「………あ"?……り…りりあか……」



これも日課。一番最初の言葉には殺気が含まれている



でも知っている。うるる様がこの世で一番愛おしい人の事だとわかると甘く、愛おしくてたまらない人の名前をこれでもかと言うほど
優しく囁く



その言葉に反応して


「はい…私ですよ」



世界一優秀な執事は取り乱す事なく



「おはようございます。うるる様」

「ああ、おはよう」

「制服の用意、朝食の用意もできてます。
ですがその前に寝癖を治されますか?」


眠たそうにでも嬉しそうに答える


「…そ…うする」


美少女執事はなんの迷いもなくそして、甘く囁いた



「寝ぼけていらしているのなら、キス…したら起きますか?」





「……………………………は?……」





主人様は相当、動揺してるらしい
ポカンと口を開けたまま目を見開いている



動揺している主人とは裏腹に執事は主人様の唇に自分の唇を近づける



うるる様は寝ぼけているのか、それとも、もう動揺がとけたのか、受け入れるように目をつぶる



「痛っ」



私はうるる様にデコピンをして「ふふっ」とわかってから 



「うるる様、寝癖治しましょうね?」

「あ、ああ……」



うるる様は部屋を出て顔を洗いに向かった



そんな、うるる様がいなくなった部屋で世界一優秀な美少女は頭を抱えていた



「なんなの…なんでキスを受け入れているのよ……どこまで愛おしいのよ」



危なかった。本当にキスするとこだったわ
よく耐えたわね私。あそこで止まった自分をめっちゃくちゃ褒めたい



ほっっとにあさの、朝のうるる様は……



「………目の…毒…」



そんな事を考えてたら



「りりあ、朝食の時間にしよう」



再び戻ってきた寝癖の治ったうるる様が、お腹が空いたと言っている。



私はさっきの動揺とは裏腹に笑顔でニコッと答えた



「そうですね。すぐそちらに参ります」

「……できるだけ……は、早くしてくれ…」




はぁ
なんてかわいいのよ!!
そんなの、そんなの



「承知いたしました」



うわあぁぁぁぁ!!
からかえばよかったぁぁ!!



ふぅ。りりあ、落ち着くのよ取り乱してはダメ!
 


そんなこんなでうるる様と朝食の時間だ
あら、制服になってらっしゃる
制服でもかっこいいわね



…口に出すわけないじゃない。
は、…恥ずかしくて無理よ!



「りりあどうした?何か悩み事でもあるのか?」



心底心配そうに聞いてくれる
あんたが原因だけどね



「何ともございません。ご安心ください」

「……そうか…」



あら、余計に心配させたかしら



「うるる?私は大丈夫よ?」



私たちしかいない時つまり2人きりの時
私は決まって敬語を外す

そうすれば……
 


「!!!??…そうか、それならよかった」



ふふっそんな顔を真っ赤にして、目を逸らされたらもっとからかいたくなるじゃない



私はからかいたさをめっちゃくちゃ我慢し、
うるる様が食べ終わるとをひたすら待った



パクパク食べている姿は小動物みたいで
とってもかわいいと言いたかったのは内緒。








「ごちそうさま。今日もうまかった」

「それはよかったです。ありがとうございます」



今からうるる様が通っている学園に向かう



でも正直言って物凄く気が進まない。



また、アレが始まると考えるだけでゾクっとする。
私がこうなる理由はのちにわかると思う…。



私はうるるの執事だから行かなきゃ行けないんだけどね。



嫌だなぁ……。



「それでは、行きましょう。うるる様」

「うん、行くか」



ガチャ
平和な学園生活をいつもこの瞬間誰にも気づかれずに祈っている。

お願いします。今日こそはっ……