若旦那様の憂鬱

柊生と2人手を繋ぎ動物園を見て回る。

夏の北海道は湿気は少ないがさすがに暑い。

木陰で休みながらゆっくり動物を見て回った。

午後になって日が強くなってきた為、花の日焼けを心配した柊生に、室内の展示ばかり案内される。

3時過ぎ柊生のスマホがポケットで振え、見てみると父からだった。
花の実父の事かと思い、柊生は電話に出る。

「お疲れ様です。どうされましたか?」

『お疲れ様、柊生。
北海道観光を楽しんでいるかい?
そっちはこっちより幾分涼しいだろう。』

「いや、思っていたより日差しは強いですよ。花の父はその後どうなりました?」
横に座る花の手を握ぎる。

『ああ、弁護士と3人で話したんだが、あいつは結局、自分が歳をとって女にも見向きされなくなって、1人が寂しくなったんだなきっと。花と暮らしたいと思って、連れ戻しに来たらしい。』

そんな事かよ。脅かしやがって…つい心の中で悪態を付く。