若旦那様の憂鬱

また、抱き上げられ風呂の洗い場で洗われ
後はなすがまま柊生のやりたいように進んでいく。

ベッドの上で何度目かに抱かれた時は花の体力は限界で、突き上げた絶頂と共に意識を失う。

柊生はまたやり過ぎてしまった…と反省しながら、花をそっと布団に寝かす。

身体を綺麗に拭いてやりたいが…怒られるといけないから辞めておこう。

とりあえず、近くに脱ぎ捨てた浴衣を羽織らせ帯を結ぶ。

花が俺から逃げられないように……か、
結局、俺が花にどっぷり浸かって離れられないんだよな……。

そう柊生は思うと、フッと自分に嫌気がさして苦笑いする。

ふと、柊生は昼に弁当を食べて以降、
飲み物すら口にしていなかった事に今気付く。

花は大丈夫だろうか?

風呂場でも布団でも何度となく鳴かせてしまったし、いっぱい汗もかいただろうから脱水症状になったらいけない。

心配になって思わず口移しで水を流し込む。

うまく飲み込めなくて花は咳き込んでしまう。
「…ごめん。」

薄く目を開けた花がボーっとしながら、
柊生に抱きついて、
「もっと…。」
と言ってくる。

喉が渇いているんだと判断し、
何度か水を含み口移してで流し込む。

「花、腹は減ってないか?」

そっと話しかけてみるがまだ夢うつつのようで焦点が合わない。

「眠いのか?」
そう尋ねると、こくんと頷きまた目を閉じてしまった。

柊生は1人、用意してもらったおにぎりを食べながらそっと息を吐く。

もう二度と花に出て行かれないように、
これまで以上に心も身体も離れないよう紡ぐ事を決意する。