若旦那様の憂鬱

「…何で、全部着た?」
再びベッドに組み敷かれて、柊生は言う。

「えっ?………ダメだった?
……何が、正解か分からなくて……。」

少し電圧が下がった柊生に見下ろされながら、花は近過ぎる目線に戸惑い目を泳がす。

「分かった。俺が全部教えるから……。
だから、誰かに聞くなよ?」

「は、はい…。」
妖艶ににこりと笑った柊生が花の額にキスをする。

「ちょ、ちょっと、待って、明るすぎるから、せ、せめてカーテン閉めて。」
また、待ったをかけられて柊生は息を吐く。

それでも花の要望は聞き入れてくれたようで、近くのスイッチを押すと自動でカーテンが閉まっていく。

柊生に組み敷かれながらも、
凄いなと、自動で閉まって行くカーテンに見入ってしまう。

「こっち見て。」
柊生は言葉少なに花の頬に手を置いて、
強引に目線を合わせてくる。

そのまま後は、降り注ぐキスに翻弄され、
されるがまま逆らう事なく綺麗な所作で服が脱がされる。

花が気付いた時には下着姿で…慌てて胸を隠す。

そんな時でさえ、
自分の服を1枚ずつ荒々しく脱いでいく柊生がカッコよくて花は思わず見入ってしまう。

「寒く無いか?」

雄々しい目線をむけながら、
それでも、お布団をかけてくれる優しさは残されている様で、花はホッとしてふっと肩の力を抜く。

「出来るだけ、痛く無いようにしたいから
花は逆らわず俺に任せて、力を抜いてて。
心配しなくていい。怖く無いから…」

そう言って、またキスを再開する。
柊生のキスはどこまでも優しくて、
ただ気持ちいだけで……
身体の奥がむずむずする。

首筋を舌が這い回り、否応にも心臓が高鳴り息が乱れる。

下着が上から取り外すされて、花は思わず胸を隠す。

「花、隠さないで。」
そう言って、両手を繋がれ開かされ恥ずかしさに真っ赤になる。

じっと見られてる気がして目をギュッと瞑る。

「綺麗だ……花。…力抜いて、全部俺に預けて…。」