若旦那様の憂鬱

まずは、腹ごしらえをとモールに入っている、うどん屋で少し遅い昼食を食べる。

その後キッチン雑貨のお店に行って、花好みのキッチンアイテムを一揃い買う。

花が可愛いと言って手に取る全てを柊生が買おうとするから、花は慌てて止めて必要最低限のもの選び抜いた。

買った中でも1番のお気に入りは、ウサギの顔の形をした塩とコショウ入れだった。

透明な顔の中にそれぞれ岩塩と黒コショウが入っていて、耳の部分を握るとミルの様に細かく砕かれて出てくる。

裏がマグネットになっているから、冷蔵庫に付けるときっと可愛いなと花は思っている。

柊生からして見れば、自分では絶対選ばないそういう可愛いアイテムが、部屋に増えていく事が嬉しく思う。

殺風景な部屋が、急に色を付け華やぎ出した事を想像するだけで楽しい。