私の気持ちを思い知れ

「俺の方こそ…」

ぶつかった男の人と目が合った瞬間、時が止まった気がした。

なんとその男は、待ちわびたあの氷室蒼真だったからだ。

「君…」

もしかしてバレる?

姉の知美の妹だということが。

いやバレないと思う。

だってお姉ちゃんの学校でのヘアスタイルは、ショートヘア。

比べて今の私は、長髪をお団子ヘアにして伊達メガネをしている。

少しでもお姉ちゃんと違いを出すために、こうしている。

ただ身長はどうしても同じような感じになってしまった。

しかしあれから2年経つのだ。

彼もそれなりに身長は伸びてるから、身長がきっかけで知美と姉妹だったことはバレないだろう。

「すいませんでした」

彼が何かを言う前に、私は彼の視界から消えようとした。