「ありがとう…」

そう言って微笑み、今度こそ受け取ってくれた。

「次のデート、これ着ていくね!」

「是非、そうしてくれよ」

「あーあ、それにしても、なかなかデート出来ないのは残念だけど」

青山も、そう思ってくれているのか。

「ひとつ聞いていいか?」

「うん」

「どうして、俺のことを、園田くん、なんて呼ぶようになったわけ?」

前から疑問だったことだ。