「俺がこんなこと言う資格ないかもしれないけど…青山のことが好きだから」

そう言うと、青山はかなり困った様子だ。

「ダメか…?」

「あのね、まずそのプレゼントは…。本当に申し訳ないけど、受け取れないよ。高校生同士でプレゼントするような額のものじゃないことぐらい、わかるし…」

「構わないよ、そんなことは」

「無理だよ!だって、それ…園田の通ってる塾の近くにあるブティックのでしょう?」

「そうだよ」

「しかも、ショーウインドーにあったワンピースじゃない?」