「わぁ、カッコいい!ハリウッド女優みたい!」

「田舎じゃ、なかなか見られないよねー!頭、触っていい?」

青山の友達らがそう言い、青山自身も、

「美容院兼床屋のカットモデルやってみたんだけど、似合ってるかなぁ?」

笑いながら、友達に頭を触らせている。

最初は不安げだった周りの生徒たちも、青山がニコニコしているので、気にしなくなったようだ。

僕は、青山に謝るつもりで居た。

しかし、僕はいつも目で追っているのに、青山は、一瞬たりとも僕を見ることはない。