「あらためて、エルマ・ボルディーガよ。エルマって呼んでね。ナオって呼ばせてもらってもいいかしら?よろしくね」
エルマはフォークを置き、つぎはクッキーをつまんだ。クッキーを口に放り込むと、こちらにその手を差し出してきた。
「もちろんです。ナオ・バトーニです」
手を差し出して彼女の手を握ろうとすると、指先にクッキーのクズがついている。
「いやだわ」
彼女も気がついたみたい。慌てて乗馬服に指先をこすりつけてクズを払った。
「あ、口許には生クリームが」
「ああ、まるで子どもみたいよね」
思わず、控えめに注意をした。ニヤニヤ笑いをしながら、だけれども。
そうすると、彼女はさっき払ったばかりの手で口許を拭った。
エルマはフォークを置き、つぎはクッキーをつまんだ。クッキーを口に放り込むと、こちらにその手を差し出してきた。
「もちろんです。ナオ・バトーニです」
手を差し出して彼女の手を握ろうとすると、指先にクッキーのクズがついている。
「いやだわ」
彼女も気がついたみたい。慌てて乗馬服に指先をこすりつけてクズを払った。
「あ、口許には生クリームが」
「ああ、まるで子どもみたいよね」
思わず、控えめに注意をした。ニヤニヤ笑いをしながら、だけれども。
そうすると、彼女はさっき払ったばかりの手で口許を拭った。