「ナオ、わたしの誕生日を祝うパーティーに招待してあげるから来なさいよ」

 彼女は、そう言い捨てるとさっさと去ってしまった。

「デボラ様」
「デボラ様っ」

 取り巻きたちが慌てて席を立って追いかける。

 東屋が静かになってしまった。

 いえ、訂正。

 エルマ・ボルディーガの笑い声がきこえてくる。