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どうしてこんなことになってしまったんだろう。


楽しいはずの夏休みは一変、重苦しい空気に包まれて絶望がのしかかってくる。


真弓と宏の葬儀は翌日同じ会場、同じ部屋で執り行われることになった。


ふたりは付き合っていたということもあり、双方の両親が納得して合同で執り行われることになったのだ。


亡くなった翌日にすぐ葬儀を出すことも珍しいが、恋人同士が同時に事故死というショッキングな事件は世間でも注目されているようで、すぐに終わらせてしまいたかったようだ。


そういう理由もあり、参列できたのはほんのひとにぎり。


ふたりと特別中のよかった学生たちと親戚だけに限られるものとなってしまった。


智香、裕貴、唯、真一の4人は焼香を済ませるとすぐに会場を後にした。


唯と真一のふたりが話したいことがあるといい出したからだった。


葬儀が終わってからでは言えなくなってしまうかもしれないと唯が懸念していたので、4人は近くのファミレスへと移動してきていた。


夏休み中に制服姿でファミレスを訪れてもそれほど変な目で見られることはない。