オフクロサマ

女性が率先して行動を起こしていなければ、もしかしたらそこで死んでいたかもしれない。


救出されて処置を施されたフクロダキはどうにか生きていた。


けれど、家族はダメだった。


最初に家の入口付近に火をつけられたようで家族たちは出口を失った。


それから家中を逃げ回りながら火にあぶられて死んでいったのだ。


フクロダキだけが生き残ったのは、隔離されていた部屋が入り口から一番遠い場所にあったからだった。


こうしてフクロダキはひとりになり、そして大きなやけどの痕を顔に負うことになった。