水と油の私達

それなのに人の心配はいつもしていて。

よく幹部のみんなと大喧嘩した日…

みんなの前じゃ泣けなくて、1人で倉庫の裏で泣いていた私。

見ないフリをして学ランをかけてくれた。

絶対に寒いはずなのに、



「おれ暑がりなんで」



なんて嘘をついて。

夏ですらクーラーが寒くてセーターを手放せない彼が、暑がりなわけがないというのに。

それなのに、どうして私はこんなにも酷いのだろう。



「私もう、信用できない」



そんなこと、言う必要なんてないのに。

私は彼を傷つける。

酷く優しい彼を私は傷つける。

どうしてこんなにも醜いのだろうか。

それなのにどうして、こんなにも辛いのだろうか。

優しい彼はまた、傷ついた顔をした。

泣きそうな、でも頑張って堪えるような顔。

綺麗な漆黒の瞳は、苦しむように揺れていた。