水と油の私達

結局あの後、りつと4時間目をサボり、5時間目と6時間目の授業は出た、が…

あんなことがあった後だったため、変な噂も広がってしまって困ったわね。

『遊撃隊隊長は姫にご執心』だとか、『野中は近々紅の全勢力によって殺される』だとか…

流石にそんなことはしないでしょうけど、周りは完全に怯えきっていて、私に誰も近づこうとしなかった。

粉桃は休んでていないし、りつは突然いなくなるし。

ほんとになんなのよ。

心の中で悪態をつきながら帰り道を歩けばマナっ!と大きな声が聞こえた。

危うく反応しそうになる自分を宥める。

マナなんていくらでもいるでしょうし、そもそも紅が仕切るこの街にマナを知る人がいるわけない。

案の定、叫んだ張本人であろう男の人は小さな女の子を連れてどこかへ行ってしまった。