水と油の私達

「由乃ちゃーん!」



いつのまにかその場からいなくなっていた薪くんに呼ばれる。

振り向くと金パツのボブカットの女の子が立っていた。

金色、十字架のピアスを耳に開けている。

その子がこちらを見ながら、薪くんに何か話している。

そしてそのままこちらへ足を早める。



「わたし、凪奏音です!あなたのお名前は?」

「え?あ…私は、青原由乃です」

「銀狼の?」



私は少し身構える。

また、何か言われるんじゃ…



「あ、ごめんね。紅の親衛隊長です!」

「あ、はい…」

「なんか敬語だと変だし、ため口でもい?」

「うん!」



笑う度にふわふわと揺れる髪。

なんてこの子は可愛いんだろう…

そんな呑気なことを考えている私の目に飛び込んできた光景。

え?

奏音ちゃんふうさんの膝に乗ってるの?



「奏音ちゃん?え、なにして…」

「ん?ああ…」