このニヤケ顔は間違いなく、言い訳だとパメラは感じたが……それを問い詰める前に、後ろでただならぬ空気が発せられ、彼女は対処に追われた。
「おや、あなたはどなたかな? 家族の団欒中に割り込んで来られるとは、いささか不躾とも取れる行動だが……」
「ち、父上、この方は……」
父の鋭い視線がロベルト国王を射抜き……パメラは慌ててそれを諫める。
曲がりなりにもこの方は国王陛下なのだ、一騎士である父とは身分が違いすぎる――。
だが、彼は気を悪くした様子もなく、父に向かい優雅に会釈した。
「お初にお目にかかります、パメラ嬢のお父上。僕はフレデリク・ハイネガーと申します……此度はあのハーケンブルグ公爵の結婚を友人として祝う為まかりこしました。その婚約者をお世話していた彼女とはその縁で知り合いまして」
「そうなのか?」
「え、ええ……ま、まあそんなところです」
「……誰かに似ていないか……?」
「気、気のせいですわ……おほほ」
いけしゃあしゃあと父に偽名を名乗るロベルト国王。
パメラは父にひきつった笑いを返し、内心でこの嘘がバレていないかどうかひやひやしながら、目線で母に助けを求める。
「おや、あなたはどなたかな? 家族の団欒中に割り込んで来られるとは、いささか不躾とも取れる行動だが……」
「ち、父上、この方は……」
父の鋭い視線がロベルト国王を射抜き……パメラは慌ててそれを諫める。
曲がりなりにもこの方は国王陛下なのだ、一騎士である父とは身分が違いすぎる――。
だが、彼は気を悪くした様子もなく、父に向かい優雅に会釈した。
「お初にお目にかかります、パメラ嬢のお父上。僕はフレデリク・ハイネガーと申します……此度はあのハーケンブルグ公爵の結婚を友人として祝う為まかりこしました。その婚約者をお世話していた彼女とはその縁で知り合いまして」
「そうなのか?」
「え、ええ……ま、まあそんなところです」
「……誰かに似ていないか……?」
「気、気のせいですわ……おほほ」
いけしゃあしゃあと父に偽名を名乗るロベルト国王。
パメラは父にひきつった笑いを返し、内心でこの嘘がバレていないかどうかひやひやしながら、目線で母に助けを求める。



