「あの方が……そうか。なるほど……清らかでまっすぐな瞳がなんと美しい。城の兵士からも良く話を聞いている……我々の無事を祈りいつも真摯に祈りを捧げてくれているようで、それを支えにしている者も多いようだ。まさしく聖女という呼び名にふさわしい心根の持ち主のようだな」
「こんなに白い婚礼衣装が似合う方はいないでしょうね。うふふ、とても幸せそうで、こちら迄笑顔になって来るわ……」
その評価にパメラの顔も自然とほころぶ。
だがそこへ……声をかけて来た一人の男のせいで、その表情は急速に歪められた。
「パメラ、一緒に二人の晴れ姿を拝もうじゃない、っと……そちらは」
「へい……っ! ハ、ハイネガー伯爵ッ!?」
息が止まりそうになりパメラは、思い切りフレデリクもとい、ロベルト国王を睨みつける。ではあれはやはり……!?
この男は……先日あった時はこんな風にお忍びで来るなどとは言っていなかったではないか!
勝手な彼はパメラの表情から心を読み取ったかのようにひそかに呟く。
(そ、替え玉。この領内の人に僕は顔を良く知られてるし、この方がいいかと思ってさ……後でちゃんとレックス達とも話したいしね)
(ならば一言位伝えて下さっても良かったのでは!?)
(忘れてたんだ……ま、いいじゃない?)
「こんなに白い婚礼衣装が似合う方はいないでしょうね。うふふ、とても幸せそうで、こちら迄笑顔になって来るわ……」
その評価にパメラの顔も自然とほころぶ。
だがそこへ……声をかけて来た一人の男のせいで、その表情は急速に歪められた。
「パメラ、一緒に二人の晴れ姿を拝もうじゃない、っと……そちらは」
「へい……っ! ハ、ハイネガー伯爵ッ!?」
息が止まりそうになりパメラは、思い切りフレデリクもとい、ロベルト国王を睨みつける。ではあれはやはり……!?
この男は……先日あった時はこんな風にお忍びで来るなどとは言っていなかったではないか!
勝手な彼はパメラの表情から心を読み取ったかのようにひそかに呟く。
(そ、替え玉。この領内の人に僕は顔を良く知られてるし、この方がいいかと思ってさ……後でちゃんとレックス達とも話したいしね)
(ならば一言位伝えて下さっても良かったのでは!?)
(忘れてたんだ……ま、いいじゃない?)



