両親に褒められ、パメラは懐かしい気持ちになりながらも首を振る。
「いいえ、私は大してお力になっていませんわ。彼女が公爵閣下の御心を射止めたのは、偏に御自身の努力と、いつも傍にいた一人の姉替わりの世話係のおかげなのです……」
そんな話をしていると、わぁっと華々しい歓声が上がる。壇上に出現した美青年に、誰もが目を奪われたのだ。
「おお、我らが公爵閣下が……本当にいいお顔をされるようになった」
「ええ……今まではどこか常に張り詰めたような雰囲気を感じさせましたが、今は大きな余裕が感じられて……見るものを安心させて下さいますね」
凛々しい表情の中に垣間見せる柔らかさは間違いなくリュミエールの影響だろう。
パメラも感無量の思いでそれを見ていた。
そして、他方でも大きな歓声が上がり、もう一人の主役が姿を現したのを知らせた。
リュミエールだ。
彼女は会場の参列者に向かって淑やかにお辞儀をすると、にこやかに手を振る。
「いいえ、私は大してお力になっていませんわ。彼女が公爵閣下の御心を射止めたのは、偏に御自身の努力と、いつも傍にいた一人の姉替わりの世話係のおかげなのです……」
そんな話をしていると、わぁっと華々しい歓声が上がる。壇上に出現した美青年に、誰もが目を奪われたのだ。
「おお、我らが公爵閣下が……本当にいいお顔をされるようになった」
「ええ……今まではどこか常に張り詰めたような雰囲気を感じさせましたが、今は大きな余裕が感じられて……見るものを安心させて下さいますね」
凛々しい表情の中に垣間見せる柔らかさは間違いなくリュミエールの影響だろう。
パメラも感無量の思いでそれを見ていた。
そして、他方でも大きな歓声が上がり、もう一人の主役が姿を現したのを知らせた。
リュミエールだ。
彼女は会場の参列者に向かって淑やかにお辞儀をすると、にこやかに手を振る。



